街頭でのポケットティッシュ配りは当たり前の風景になってきています。私たちも当たり前のように受け取っています。広告やPRに便利な優れものですし、もらった人の急なことにも役に立つありがたいものです。ですがこの風景はいつからみられるようになったのでしょう。
ティッシュ配りは、ある会社の社長が喫茶店などに置いてあるマッチに、社名やお店の名前が入れてある広告マッチの印刷を見たことから始まりました。利用価値があって宣伝にもなるということで始まったのですが、それが当たって大ヒットとなりました。このPR効果は、今やテレビのCMや通りに掲げてある看板に次いで影響力があるといわれています。マッチ広告からアイデアを得たティッシュ広告ですが、マッチより印刷スペースが広いため内容をくわしく伝えることができ効果が増したのです。
ティッシュにまつわる歴史
第一次世界大戦中に脱脂綿の代用品としてティッシュは生まれました。ガスマスクフィルターの代用品となっていましたが、戦後には余ってしまい、米国の会社がメイク落とし用にクリネックスティシューを売り出しました。ティッシュといえばクリネックスというイメージがついたのにはそういった背景がありました。それまで女性たちはタオルを使って化粧を落としていましたので、衛生的で手間がかからない消耗品のティッシュは女性にとても喜ばれたそうです。現在のような箱入りのものは日本で生まれました。その後今現在のようにサイズを小さくしたものや香り付きのもの、ウェットタイプのものなどたくさんのバリエーションが考え出されました。
いつ頃から使われはじめたのか
日本にクリネックスが入ってきたのは1953年です。1963年には山陽スコットがスコッティ・トイレットティシューを作って販売を始めました。価格はクリネックスに比べて少し安かったようです。1年後の1964年に日本で初めての箱入りティッシュが発売されます。その翌年には携帯に便利なポケットティッシュが考案されました。世に広まったきっかけは当時の銀行が粗品として20万個ほど配布したことといわれています。今よりもだいぶ前から使いやすく良いものと思われていたことが分かります。
現在ティッシュの消費量は日本がアメリカの3倍に及ぶともいわれています。ここまで広まったのはポケットティッシュが広告宣伝に利用されてティッシュがどんなものかを知らしめたことが原因と言えるでしょう。
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